ちっともお祖母様の暴走を止めようとしない迫田さんの足を悔しくて思いっきり踏んづけた。
草履じゃなくてヒールだったら良かったのにと舌打ちしながら
「お祖母様、待ってください!」
と叫んだ声に動きを止めたお祖母様は、先程とは打って変わって、眉毛を下げて申し訳なさそうな顔をして私を振り返った。
「本当に今まで朋葉さんの存在に気づいてあげられなくてごめんなさいね。
なんでも6年前に大知が長野のホテルで働いていた時からのお付き合いだっていうじゃないの」
「えっ?」
「長野のホテル"SAKOTAや"の中庭を手掛けたのはお祖父様とあなたなんでしょ?
あの中庭は本当に素晴らしいわ。
うちのホテルの中で私の一番のおきにいりよ。
本当に素晴らしいお庭だわ」
確かに大学を卒業して庭師としておじいちゃんについて本格的に手掛けた私の一番最初の大きな仕事だ。
なんで…?
迫田さんはどうして知ってるのそんなこと。
私…長野のホテルで迫田さんに会ってる…?
草履じゃなくてヒールだったら良かったのにと舌打ちしながら
「お祖母様、待ってください!」
と叫んだ声に動きを止めたお祖母様は、先程とは打って変わって、眉毛を下げて申し訳なさそうな顔をして私を振り返った。
「本当に今まで朋葉さんの存在に気づいてあげられなくてごめんなさいね。
なんでも6年前に大知が長野のホテルで働いていた時からのお付き合いだっていうじゃないの」
「えっ?」
「長野のホテル"SAKOTAや"の中庭を手掛けたのはお祖父様とあなたなんでしょ?
あの中庭は本当に素晴らしいわ。
うちのホテルの中で私の一番のおきにいりよ。
本当に素晴らしいお庭だわ」
確かに大学を卒業して庭師としておじいちゃんについて本格的に手掛けた私の一番最初の大きな仕事だ。
なんで…?
迫田さんはどうして知ってるのそんなこと。
私…長野のホテルで迫田さんに会ってる…?


