「ぶはっ、ははっ合格だ。随分勇ましくて正義感の強いお嬢さんだ」
ぽんと頭を叩かれ顔を少し上げて見えた相楽さんの顔は、目を細めて柔らかな笑みを浮かべ頭を上げてと私にジェスチャーした。
「おい大知、よく捕まえたな。この負けず嫌いで真っ直ぐな性格はお前にぴったりだ。
ふ~ん、大知の趣味は俺にはよくわからんが…まぁこれでとりあえず先にすすめそうだな」
ポカンとする私を見て二人して肩を揺らして笑いながら、相楽さんは私に右手を差し出し
「絶対俺に負けんなよ、よろしくな朋葉ちゃん」
と口角を上げてニッと笑った。
私と握手した手をすぐに離した相楽さんは、ドカッとソファーに腰を下ろすと、紙袋を覗き込んで取り出したサンドイッチにかぶりついた。
「気が利くな大知。朝飯まだだったんだよな。
で、俺はこの後さっき電話で指示されたとおり動けばいいか?」
「あぁ頼む。
俺は一度実家に顔出してから知基と打ち合わせてから合流する。
朋葉、少し俺とは別行動になるが相楽の言うことをちゃんときくんだぞ。
寂しいだろうがすぐにそっちに行くからいい子でまっていろ」
近づいてきて少しかがんだ迫田さんが私の頭に唇をおとした。
「何言ってんだよ、寂しいのはお前だろ」
呆れ顔でサンドイッチを頬張る相楽さんに、片手を上げた迫田さんはそのまま部屋から出ていき、私は触れられた頭を押さえ固まったまま後ろ姿をぼんやり見送っていた。
ぽんと頭を叩かれ顔を少し上げて見えた相楽さんの顔は、目を細めて柔らかな笑みを浮かべ頭を上げてと私にジェスチャーした。
「おい大知、よく捕まえたな。この負けず嫌いで真っ直ぐな性格はお前にぴったりだ。
ふ~ん、大知の趣味は俺にはよくわからんが…まぁこれでとりあえず先にすすめそうだな」
ポカンとする私を見て二人して肩を揺らして笑いながら、相楽さんは私に右手を差し出し
「絶対俺に負けんなよ、よろしくな朋葉ちゃん」
と口角を上げてニッと笑った。
私と握手した手をすぐに離した相楽さんは、ドカッとソファーに腰を下ろすと、紙袋を覗き込んで取り出したサンドイッチにかぶりついた。
「気が利くな大知。朝飯まだだったんだよな。
で、俺はこの後さっき電話で指示されたとおり動けばいいか?」
「あぁ頼む。
俺は一度実家に顔出してから知基と打ち合わせてから合流する。
朋葉、少し俺とは別行動になるが相楽の言うことをちゃんときくんだぞ。
寂しいだろうがすぐにそっちに行くからいい子でまっていろ」
近づいてきて少しかがんだ迫田さんが私の頭に唇をおとした。
「何言ってんだよ、寂しいのはお前だろ」
呆れ顔でサンドイッチを頬張る相楽さんに、片手を上げた迫田さんはそのまま部屋から出ていき、私は触れられた頭を押さえ固まったまま後ろ姿をぼんやり見送っていた。


