凛と相沢先生



「あのさ、唯斗君って茄子嫌いなの?」

「えっ?なに急に」

「いや、気になって…」

「普通だけど?」

「えっ、そうなの?じゃあなんで伊藤さん嫌いって言ってたんだろ?」

「うん?なんのこと?」

「前に伊藤さんに言われた事があって、唯斗君は、茄子が嫌いって」

「えっ?あぁ、多分小さい頃は、嫌いだったからなぁ、それでじゃない?」

「あぁ、そっか....」

「うん?なんで、ちょっと不服そうなの?」

「えっ?いやぁ…私って唯斗君のこと全然知らないんだなぁって思って…」

「そう?今の俺を充分良く知ってくれてると思うけど?」

「そうかな…」

「うん、唐揚げ好きとか、あとは、夜の俺とかね?」

そう言って、意地悪っぽく笑った。