凛と相沢先生

「今日この後相沢先生の誕生日をみんなで祝うんだけど、伊吹さんも来ない?」

「えっ⁉︎」
正直行きたかった。でも…

「いち患者が参加してもいいんですか?」

「うん、いいよ、伊吹さんみんなと顔馴染みだし、相沢先生も伊吹さんが居たら喜ぶんじゃないのかな?」

「えっ、そうですかねー」
そう照れながら言うと

「あっ、この事まだ、相沢先生には内緒だから秘密にしててね」
と、口止めされた。
サプライズか...
少しワクワクした。

「俺、幹事だから会場まで送ってくね!
でも、まだ少し仕事残ってて、30分ぐらいで終わるからさ、そこの駅前で待ち合わせでもいい?」

「あっ、はい」

「連絡取れるように番号教えてよ?」
そう言われ素直に教えると、高橋さんが、

「じゃあまた、あとで」

と、手を振った。