体温が暖かいせいか、
身体がフワフワとしてきて
もの凄い睡魔におそわれた。



私はどうやらその睡魔に勝てなかったみたいで、気づいた時には車の中ではなく、全然知らない和室に敷かれた布団の上にいた。

体を起こすと、なぜか怠さが少しだけあっただけでそのほかの、症状は消えていた。


ガラ

西音寺さんがひょこっと顔を出した。

「凛さん、大丈夫?」

「あっ、はい、あのー、ここは...」

「僕の家だよ?」

「えっ…」

「車内でしんどそうにしてたから、帰っても1人になる家には返したくなくて...ごめん、嫌だった?」
随分とずるい言い方をするなぁと、思った。

「いえ、ありがとうございます、では、私はこれで」

「えっ?ちょっと待ってよ!今何時だと思ってるの?」

「えーっと、17時くらいかと...」

「深夜1時だよ?だからもう、朝までここにいたら?」

「いや、でも...」

「唯斗が気掛かりなら一言メールを送っといたらいいんじゃないかな?」

「.....わかりました。」
私がそう言うと西音寺さんは、部屋から出て行った。
携帯を取り出して、なんて送ろうか、悩み悩み悩んだ。

[今日、友だちの家に泊まることになりました。]