「え、なに。俺の身辺調査でも流行ってんの?」
「うん、だって先生って無防備に見えてプライベートなことは全然教えてくれないじゃん」
隙があるように感じて、実はけっこう防御が固い。こういうギャップもまたモテる要因なんだと思う。
「あのな、手出したのは相手がちゃんと成人してからだよ」
その瞬間、胸がざわっとした。先生はだらしなく見えるけれど、簡単に生徒と恋仲になるような人じゃない。
「どんな……人なんですか?」
聞いてどうするわけでもない。これは単純に私が気になるだけ。
優しい人とか面白い人とか、一緒にいて安らぐとか、そんな誰でも思い付くような言葉は求めてない。
そんな、納得できないことを言ってきたら……押し倒してやろうと思ってた。
でも先生の答えは……。
「どんな人? 俺の好きな人だよ」
私の全細胞がぶわってなった。



