━︎━︎それから時は過ぎて中学2年の夏。


「まーひろ!」

「……!?」

後ろからいきなり出てきたのは……篤樹。

私は、スマホを取り出しメモアプリに【何するの!?】と打って篤樹の前に見せた。


「ぷは……っ! 茉優、怒っても怖くないぞー」


私は篤樹に【もう、知らない】と書いたのを見せて先に歩き出そうとした時、「茉優!」と後ろから話しかけられる。


「おはよ、茉優!! 今日も篤樹と言い合い?」

【あいつが悪いんだよ、いつも驚かせてからかうんだから】

「懲りないね〜篤樹も。まぁ、喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ?」


(そうだけど……いやいや、毎日驚かせるのはやめてほしい)