悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

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「えっ、もうこんな時間!?」


見れば17時半、10分前。


あれから勉強を始めようと頑張ってみたけれど、やっぱり漣くんのことが気にかかって。


ほとんど進まないまま、ただぼーっと過ごしてしまった。


漣くん、もう来てるかもしれない……っ


慌てて教科書やノートをカバンに入れて公園を出る。


すずちゃんたち、まだいるかな。

時間も時間だし、もういないとは思うけど……


念のため、教室がある棟は避けて向かおう。


待ち合わせの旧校舎の図書室というのは、今はもう使われていない場所。


理由は今年、新しい図書室が新校舎の方にできたから。


エアコンもついてないし、席数も多くないからみんなそっちを利用してる。


わたしは静かに一人で勉強したいタイプだから、逆にこういうところの方が落ちつくんだけど……


入学して何回か来ているけれど、他に人がいるのを見たことがない。


そりゃあ、そうだよね。


西向きで日当たりも悪いし、そもそも旧校舎は用がない限り近づかない人が多い。


わたしは逆にそれが良かったりするんだけど……


足早に廊下を歩いていたら、図書室が見えてきた。