悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

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「あたし今日残ってくけど、海凪はどうする?」


足早に帰っていく人が多数な放課後。


まだ1ヶ月先だけど、テストを意識してるのはみんないっしょなんだ。


「んー、どうしようかな」


こうしてすずちゃんに嘘をつくのも今日で最後。


だから……


漣くんとお別れしたら、ちゃんと話そう。

漣くんと秘密で付き合っていたことも、放課後東屋で会ってたこともぜんぶ。


「小山残ってくんだ?
なら俺も久しぶりに残って勉強しようかな」


「江川って、盗み聞きが趣味なの?」


「まさか。
ただ通りかかっただけだよ」


カバンを持って立っていたのは、シュンと眉を下げた江川くん。

対して威圧感増し増しのすずちゃん。


「うそばっか。
海凪、こんなやつほっといてあたしと勉強しよ」


「す、すずちゃんっ」