悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

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「どしたの、海凪」

「ええっと……」


それから6限目、体育の時間。

女子更衣室で着替えていた時、ふとあることに気づいた。


「教室に忘れものしちゃった……」


「忘れもの?」


「タオル、なんだけど……」


「あちゃー、それは大変。
一緒にいく?」


「大丈夫!
急いで行ってくるから先に行ってて!」


「りょーかい。
気をつけてね」


早く来なさいよ〜!

すずちゃんの声に後ろ髪を引かれつつ、ダッシュで教室に戻る。


「忘れるところだった……」


ジャージの中でカサっと音を立てたルーズリーフ。


『旧校舎図書室で待ってます』


前の授業中に書いたそれを、誰にも見られていないことを確認して漣くんの机の中に入れる。


タオルは、忘れたふり。

最近暑くなってきて絶対持ってくるよう口酸っぱく言われてたから、実はちゃんと覚えてた。


でもこれのために、わざと。

やっぱり罪悪感しか感じない……