「漣くん」
「なに?」
「あのっ……あのねっ」
「うん」
「わたし……っ、」
「うん」
「わたしとっ……」
続きを待ってくれてる。
なかなか言葉にできないのに、なにも言わず、ずっと待っててくれている。
「ゆっくりで大丈夫だから」
「っ!!」
目を細めて優しく微笑む漣くん。
ポンっと頭に乗った手から、じんわりと優しさが体に溶け込んでいくようで。
引き裂かれるような痛みが胸に走った気がしたけれど、ぎゅっと目をつむってぜんぶ頭の中でかき消した。
言え。
言わなくちゃ。
「漣くん……っ」
「うん」
「わたしとっ、別れ……」
「─────海凪」
えっ……



