「失礼します……」
職員室入るのって、なんだか不思議と緊張しちゃう。
別に悪いこととかしたわけじゃないのに、妙に萎縮してしまうというか……
この空気、ちょっと苦手……。
さっさと日誌もらって戻ろう。
えーと、先生は……
あ、いたっ!
「八雲せんせ……」
って、え!?
広い職員室を見回し、先生の姿を見つけたはいいものの。
さ、漣くん……!
どうやら、ちょうど先生と漣くんが話しているところに来てしまったようで。
先生の前で漣くんとふたりとか、変に緊張しちゃいそうだし、
ここは出直そう……
そう思ってたら。
「おーい!向坂ー!」
えっ!?
なぜかにこにこ笑顔で手招きする先生。
バチっ!!
ひええええーー!!
もちろん漣くんもこっちを見る始末。
め、目合っちゃったよ!
絶対合わせないようにしてたのに!!
「わ、わたしですか……?」
おそるおそる自分を指させば。
ウンウンとまた笑顔で頷かれ。
「日誌、取りにきたんだろー?」
「………」
引き返すに引き返せなくなってしまった。



