廊下から女の子たちの騒ぐ声が聞こえてくる。
「おはよう、漣くんっ!」
「……はよ」
「シャツだけなのもめちゃくちゃかっこいい!」
「……どーも」
「最近暑くなってきたし、なにか冷たいものでも食べに行かない?」
「悪いけど、忙しいから」
漣くん。
そのギャップ、どうにかしてくれませんか……
教室ではクールなのに、放課後はめちゃくちゃ甘い。
最近のわたしの頭の中は、漣くんでいっぱい。
放課後の時間があまりにも濃すぎて、期末テストの存在さえ忘れてしまうほど。
勉強だけだった生活に、どんどん漣くんが入り込んでくる。
バチッ!!
「っ……」
なんで教室に入った瞬間、こっち見るの……
慌てて逸らしたけれど、もう遅い。
また。
また授業中、思い出してしまう。
また意識して、集中できなくなってしまう。



