「ってことで。 はい、ぎゅー……」 「漣くんっ」 「はぁ、ほんっと落ちつく…… まじで俺の癒し」 癒しって…… 深く深く吐かれた息がくすぐったい。 顔を背けようとしても、ポフッと肩におしつけられるだけ。 「海凪といるとほんと気持ちが楽になる」 「っ、耳元で話さないでっ……」 「わざとしてんの。 あーあ、こんなとこまで真っ赤になっちゃって。 かわいい」 「っ!!」 ううっ、さわらないで…… うなじをツンツンされては肩が上がってしまう。 「腰引けてる。 ほら、俺の首に手まわして」