「もう、大丈夫そう?」 「う、うん……へいき、」 「ん、ならよかった」 一度ぎゅっと抱きしめられたあと、七流くんはわたしのセーラー服のボタンに手をかけた。 「だ、大丈夫だよ……! べつに、自分で……っ」 「いいから。 今は甘えといて」 全てのボタンが閉められたあとで、リボンもつけ直してくれた。 「七流、くん……」 「ん?」 「浬々ちゃん、先生たちに言うの……かな」 お互い制服を着たあとも。 「おいで」 七流くんは、わたしを腕の中に閉じ込めた。