今度はつつーと背中をなぞられる。 「ふっ、やっ……」 「すきだよ、海凪」 言葉だけじゃない。 ふれられたところからやけどするみたいに、言葉もキスもすべてが熱くて、甘すぎるから。 「もっ、む、り……っ」 毒が全身に回ったみたいに、くらくらして動けなくなるから。 「向坂ー」 段々と近づいてくるその声と足音に、反応が遅れて。 「向坂ー?」 「っ!!」 気づいたら。 「あれ、漣もここにいたんだ?」 カチャッとメガネをかけられて。 体は漣くんに寄りかかってた。