「普段もめちゃくちゃいいけど、その姿も新鮮だーってみんな言ってるよ」
「そ、そうなんですか……」
隣に座ってるせいもあるとは思うけれど、こっちに体を寄せてきている気がして。
「向坂、男子に人気あるって知ってた?」
「わ、わたしなんかが、そんな……」
「えー、無自覚?
めちゃくちゃかわいいじゃん。なんか守ってあげたくなるよなー」
「っ……!」
「勝手に女の子にさわるのはどうかと思うよ」
「そうそう。
やめなよ、変態」
江川くんが、わたしの頭をなでようとしたその手を掴んで、すずちゃんも助け舟を出してくれた。
「いやさ、なーんか小動物っぽい感じすんじゃん」
「それはわからないでもないけど、変態の罪で訴えられても知らないよ」
「そうね。
アンタ、ただでさえ危ない顔してるし」
『ここは任せて』
そう目で言ってきたふたりにうなずいて。
参考書を取りに行くフリをして、席を離れた。



