悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。



キーンコーンカーンコーン。


「じゃあ向坂、健闘を祈る!」


「江川くん!?」


「あれ、おまえ向坂?
どうした?イメチェンか?」


「あっ、はい……そんなとこ、です……」


チャイムと同時に教室に入ってきた八雲先生に声をかけられた。

ううっ、いつもは話しかけてこないのに、こういう時だけ本当にやめてほしい……。


「まあ、似合ってんじゃん」


黒髪じゃないのがいいよな。

なんて頭にポンっと手を置かれて。


「きゃーーー!!」


静かだった教室が一気に騒がしくなる。

まだ26歳でイケメンなこともあって、女の子に人気の先生。


は、はずかしすぎる……!


「じゃ、HR始めるぞー」


先生はなんともない顔して話し始めたけれど、わたしの顔は注目を浴びてしまったことで真っ赤になってしまって。


「ちょっ、漣の不機嫌オーラすごいんだけど!?」


後ろですずちゃんが言っていたことに、この時のわたしは気づかなかった。