悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。



えっ!?


「向坂も!
ちょっとそこにいて!」


「江川!?」

「江川くん!?」


「七流!
ちょっと」


そして江川くんは漣くんにも声をかけると、ふたりとも中庭から姿を消した。


「急に呼んでごめん!小山、向坂」


それから1分も経たないうちに、江川くんは漣くんを連れてわたしたちのところへやってきた。


なんで漣くんまで……?


「ど、どしたの、江川……」


さっきまでしていた話を思い出したのか、動揺気味のすずちゃんと。

同じく、急な漣くんの登場に動揺するわたし。


「バスケの方は良かったの?」


「ぜんぜん平気。
元々無理やり誘われたようなもんだし」


「へぇ……女子に囲まれて鼻の下伸ばしてたくせに」


「え……?」


す、すずちゃん!!

気持ちは分かるけど、そっけないのはやめようよ!


江川くんも困惑してる!


「え、江川くん!
えと、なにか用でもあった?」


空気が、重いっ!!


「あっ、う、うん。
今日の放課後さ、ふたりとも暇?」


「放課後?」