悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。



目を見開くわたしに追い打ちをかけるように、甘い瞳がのぞきこんできた。

一気に心臓がバクバクして、言葉が出なくなる。


「こっち向いて」


「やですっ……」


「ふふっ、かーわい。
ね、気づいてる?照れてる時、絶対敬語になんの」


「っ……!」


「あ、気づいてなかったって顔してるね」


「そ、そんなわけないです……っ、あ、」


「ほら。
ちょっとずつだけど、俺のこと意識してくれてるんじゃん」


「っ〜!!」


熱い熱い熱い。

至近距離で絡まる視線にますます体温が上昇する。


「「見ないで」」


!?


「絶対言うと思ったから、言ってみた」


なんて目を細めてめちゃくちゃ嬉しそうに笑う。


顔、あっつい。

もう、だめ。

頭、回ってない……。


漣くんの甘い声と、わたしの声が同時に重なって。

まさかわたしが言う言葉まで把握してたなんて。

どれだけドキドキさせたら気が済むの……っ、