悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

──────────


今からちょうど3日前。

明日でテストも終わりだー!って日。


天気もいいし、久しぶりにあそこで勉強しようと思い、学校帰りに行ったところ……


「ん?」


だれか、いる?

徐々に近づくにつれてそれに気づいた。


別にテーブルは広いし、全然そこでしてもいいんだけど……


「えっ!?」


思わず漏れた声に、慌てて口を押さえる。


なんでなんでなんで。

なんでここに。


漣くんが……?


遠目でも分かるその横顔。

テストでいつも僅差で負ける相手を見間違えるはずがない。


その上整った容姿とクールな性格に常に女の子に囲まれてて。


中学だって同じだったけど、関わったことはほとんどない。

今の教室でも一言も話したことないし、目だって合わない人。


委員長とただのクラスメイト。

勉強ではわたしが勝手にライバル視してるだけで。


何よりも、いつも無表情で冷ややかな雰囲気を纏ってるからずっと近寄り難い存在として認識していた。