「へえ。
ここまでされても、まだ俺と離れたいんだ?」
まだ息が整わないわたしとは反対に、涼しげに微笑む。
怒ってる……。
口は笑ってるのに、目元が笑ってない。
自分勝手なことを言ってるのも、怒らせたっていうのも十分分かってる。
でもわたしだって。
「て、テストが終わるまでは……だめ、だから……」
これだけは譲れない。
譲れないもん。
ぎゅっと両手を握って、お願いというように見つめる。
「……本気でいってる?」
「本気、だよ……だってこれからも漣くんと付き合っていきたいから」
「っ……」
この気持ちは本当、だから。
時間はかかるかもしれないけれど、漣くんとちゃんと向き合うって決めたから。
「っ、だとしても……
あー……くそ」
「さ、漣くん……?」
顔をしかめたと思ったら、腕の中へ引き寄せられた。
「ほんっと、ずるい。
どれだけ俺のこと好きにさせたら気がすむわけ」



