「っ、遅くなんかない」
「漣くっ……」
「むしろ、いいの?」
「うん。
わたしは……漣くんと付き合いたいから」
「っ、やば、めちゃくちゃ嬉しい……
どうしよ俺、幸せすぎて死にそうなんだけど」
「大げさだよ……」
跳ねる声にジワジワとほっぺたが熱くなる。
「海凪、俺の頬つねって夢じゃないって確かめさせて」
「ええっ!?
い、いやだよ……恥ずかしい……っ」
「いーから。
夢じゃないってこと、実感させてよ」
「ううっ……」
押し切られる形でゆっくり体を離す。
「夢じゃない?」
「うん。
夢じゃな……」
「隙あり」
「っ!!」
「かわいすぎて我慢できなかった。
許して?」
「っ〜!!」
ゆっくりゆっくり片手を伸ばしたら、とんでもないくらい甘い微笑みと、ふわっと優しい口づけが指に落ちてきて。
「ず、ずるいよ漣くん……っ」
「どっちが。
顔真っ赤にさせて、ずるいのはそっち。
俺、海凪がかわいすぎてどうにかなりそう」
そしてまたぎゅうううっと、背中に回された腕に力がこもった。
ぐ、ぐるじい……



