悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

──────────


「気持ちいい……」


新緑の木々がさわさわと揺れて、頬を優しい風がなでていく。


今わたしがいるのは、学校から少し離れたところにある公園の東屋。


オシャレなカフェや噴水、たくさんの遊具がある公園が近くに新設されたとかで、最近は人っ子一人さえいない。


入口からは遠いここは、大きなテーブルとベンチがあって。


学校から近いのと、人がいないこともあって静かで快適で。


たまーにここで勉強したりもする。


まるで、某アニメを思い出す場所。


なにして待ってよう?


せっかくテスト終わったし、今度お菓子でも作ろうかな。


んーなにがいいかな……


カバンからスマホを取り出し、検索画面を開こうとしたとき。


「俺がいるのに、他の男とメール?」