悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。



「っ、な……なにか……?」


「……」


「あ……」


なにか?って。

しかもその後に、声には出てないけど、「あ、や、やってしまった……!」と言わんばかりの慌て具合。


……やば、噴き出すとこだった。


あんなに顔をしかめてたと思ったら、今度は口に手あてて、あわあわし出して。


なにこの子。
こんなにコロコロ表情変わんの。


なんか珍しいもん見た気分。


小山とか女子とは普通に話してて笑ってるけど、男子と話す時はいつも表情がかたくて。


そういうこと。

俺が苦手っていうか、そもそも男子と話すのが苦手なタイプ。

岬と話してるのはたぶん、話してるうちに慣れてきて、打ち解けたから。


向坂の見た目、雰囲気からしても強く言い出せるタイプじゃなさそうだし、変に緊張しちゃって、なかなか言葉が出てこないのかもしれない。


照れやすい、のかな。

だったら……。


「なんの勉強してんの?」


「うっ……あ、えっと、」