悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。



「ねえってば!」


あー……うざ。


「で、どこ教えればいーの」

「えっとね、ここ!」


あまりのしつこさに時間の無駄だと判断して、仕方なくそっちを向けば。


きゃあ♡なんて、頬を赤く染めて騒ぐ女。


さっさとどっか行ってくれ。

それでもう二度とこっち来んな。


そんな思いを込めて女に教えた。


「あとは自分でやって」


「えー……でも、ありがと七流くん!」


「……」


だから名前呼ぶなっての。


それ以降、毎日のように俺のところへ女がやってくるようになった。


いいかげんにしろよ。

俺の気を引きたいのかなんなのか知らねーけど、そんなことのためにわざわざ来るなんて。


受験が迫ってて気も立ってて、色々限界だってのに。


「はぁ、今日もか……」


加えて毎週ある委員会。

担任に押し切られて始めたそれも相まって、毎日が苦痛すぎて。


受験生なんだから勉強に集中させてほしい……。


委員会が終わって教室へと戻る。


「はぁ……」


疲れた……

何度目か分からないくらいのため息をついてガラッと教室のドアを開けると。


「うわっ……あ、ご、ごめんなさい……っ」