オオカミボーイフレンド

私の言葉に、男達がざわつき出す。


タイマンで勝てないから、こんな卑怯な手を使っているのだろう。
私が暗にそう言っていることに気付き、男のひとりが私に向かって拳を振り上げる。


「てめぇ、ちょっと王に気に入られてるからって……!」


私は男の攻撃を避けなかった。片手で男の拳を受け止めて、力を入れて握りつぶす。


「いててて!このアマ……!」


ベータぐらいならひとりでも何とかできる。そう思っていたが、突然後ろから頭を殴られて、思わず身体がふらついた。
振り返ると、もうひとりの男が鉄パイプを構えてこちらに向かって来た。


まだ他にもいたのか、と思いつつ攻撃を避ける体勢に入るが、そこへ見慣れた後ろ姿が私と男の間に割り込み、いとも簡単に鉄パイプを受け止めた。