オオカミボーイフレンド

「あの……さっきは……」


「ああ、気にしないで。姫川さんから銀星を奪ったりしないから。脈ないんだなってはっきりわかったし。私のほうこそ無神経なことしてごめんね」


理華さんは先程のことなどなかったかのように、明るく笑っている。まともな恋愛をしたことがない私にはよくわからないけど、好きな人にフラれたのに笑っていられるのって、すごいことじゃないだろうか。


「みんな疲れてるみたいだし、昼飯食って帰るか」


「さんせーい」


友幸の提案に、理華さんが頷いた。


それから私達は屋台で適当に食べ物を買って、ベンチに座りながら一緒に食べた。
遅い昼食の後、遊園地を出てそれぞれの帰路につく。


「今日はありがと!楽しかったよ」


「また学校でな」


友幸と理華さんはそう言って、やはり仲睦まじげに帰って行った。
残された私と銀星の間に沈黙が落ちる。先に口を開いたのは銀星だった。