銀星はそう言って私をじっと見つめた。
私は何も答えず、辺りを見回す。


……誰もいない。


今なら、誰にも邪魔されない。


「志王銀星」


憎くて仕方ないこいつの名前を呼び、私は宣言した。


「私があんたを倒す」


銀星の人形のように整った顔が、一瞬ぴくりと反応する。


私はその隙を逃さず、回し蹴りを食らわせた……はずだった。