再びルアード城に戻ったミネルアは、レシオンに案内され王族専用書物庫へと入った。
「凄い・・」
「最大級の書物庫ですから、街の本屋とは比べようもないでしょう?
もちろん持ち出し禁止です」
と鼻を伸ばしてシャックスが自慢する。
ミネルアはどちらかというと昔住んでいた城の書物庫を思い出していた。
何もかも同じ作りに感動するばかりだ。
世界地図を見るとよく思う。
この世界は自分のいた世界と双子の存在なのではないか?
だから同じ地形をしているのではないか?
裏側の世界に父も母もいるのではないか?
と。
「時間もあまりない。何が読みたいのか言ってくれ。探すから」
「あ、はい!では・・・」
出来れば一人で読みたかったがこんなに沢山の本から求めているものを探すのは一日では到底無理だと思った。
きっと二度とここへは来れないだろう。
はっきり言ってしまうしかない。
「あの、賢者様についての本てありますか?」
「え?」
予想外の答えに二人は驚いた。
「実は・・・私はその・・・マナの力や、異世界についてを知りたいんです」
「異世界・・・」
言ってはまずかったのかもしれない。
二人の顔が変な顔をしていたから。
「街の本屋の話では、賢者様は実際に生きていて異世界の事に詳しいと」
「それは・・そうですが」
「・・わかった」
レシオンはスタスタと歩き出し、鍵のかかった部屋にミネルアを案内した。
「凄い・・」
「最大級の書物庫ですから、街の本屋とは比べようもないでしょう?
もちろん持ち出し禁止です」
と鼻を伸ばしてシャックスが自慢する。
ミネルアはどちらかというと昔住んでいた城の書物庫を思い出していた。
何もかも同じ作りに感動するばかりだ。
世界地図を見るとよく思う。
この世界は自分のいた世界と双子の存在なのではないか?
だから同じ地形をしているのではないか?
裏側の世界に父も母もいるのではないか?
と。
「時間もあまりない。何が読みたいのか言ってくれ。探すから」
「あ、はい!では・・・」
出来れば一人で読みたかったがこんなに沢山の本から求めているものを探すのは一日では到底無理だと思った。
きっと二度とここへは来れないだろう。
はっきり言ってしまうしかない。
「あの、賢者様についての本てありますか?」
「え?」
予想外の答えに二人は驚いた。
「実は・・・私はその・・・マナの力や、異世界についてを知りたいんです」
「異世界・・・」
言ってはまずかったのかもしれない。
二人の顔が変な顔をしていたから。
「街の本屋の話では、賢者様は実際に生きていて異世界の事に詳しいと」
「それは・・そうですが」
「・・わかった」
レシオンはスタスタと歩き出し、鍵のかかった部屋にミネルアを案内した。