「公務を邪魔してしまってごめんなさい。けど、どうしてもお願いことがあって……時間がないの!」
緊迫した表情を浮かべソファーから立ち上がったサマラに、リリザはキョトンとしてから目を輝かせる。
「えー? なに、なに? 何があったの? リリザが聞くだけ聞いてあげる~」
野次馬根性丸出しなその態度にサマラはたまらなく不安を覚えるが、他に手段はない。サマラはリリザをソファーに座らせると、腹を括って話しだした。
――十分後。
ことの概要を聞いたリリザは、まるで面白い芝居でも見たかのように興奮していた。
「うっそ~、信じられない! レヴが所長の作ったゴーレム? すごーい。それ、こないだ観たオペラのお話より面白ーい!」
レヴの命がかかっているというのに、リリザは完全に他人事ではしゃいでいる。
こんな相手に助けを求めるのは屈辱でしかないが、サマラは怒りもプライドも投げ捨ててひたすらリリザに頭を下げた。
「このままだとレヴは消されちゃうの。だから、リリザの力を借りたくって。リリザの『奇跡の光』なら、きっとレヴを救えるから……お願い! お願いします!」
そんなサマラを見て、リリザは上機嫌そうに目を細めて頬杖をつく。
「ん~どうしよっかなあ。リリザは『奇跡の子』だし~多分助けてあげられるのリリザしかいないよね~。でもなあ~。リリザがレヴと付き合いたいって言ったとき協力してもらえなかったし~。レヴのこと好きならサマラが助けてあげればいいんじゃない?」
緊迫した表情を浮かべソファーから立ち上がったサマラに、リリザはキョトンとしてから目を輝かせる。
「えー? なに、なに? 何があったの? リリザが聞くだけ聞いてあげる~」
野次馬根性丸出しなその態度にサマラはたまらなく不安を覚えるが、他に手段はない。サマラはリリザをソファーに座らせると、腹を括って話しだした。
――十分後。
ことの概要を聞いたリリザは、まるで面白い芝居でも見たかのように興奮していた。
「うっそ~、信じられない! レヴが所長の作ったゴーレム? すごーい。それ、こないだ観たオペラのお話より面白ーい!」
レヴの命がかかっているというのに、リリザは完全に他人事ではしゃいでいる。
こんな相手に助けを求めるのは屈辱でしかないが、サマラは怒りもプライドも投げ捨ててひたすらリリザに頭を下げた。
「このままだとレヴは消されちゃうの。だから、リリザの力を借りたくって。リリザの『奇跡の光』なら、きっとレヴを救えるから……お願い! お願いします!」
そんなサマラを見て、リリザは上機嫌そうに目を細めて頬杖をつく。
「ん~どうしよっかなあ。リリザは『奇跡の子』だし~多分助けてあげられるのリリザしかいないよね~。でもなあ~。リリザがレヴと付き合いたいって言ったとき協力してもらえなかったし~。レヴのこと好きならサマラが助けてあげればいいんじゃない?」



