たつきside

「たっちゃん!
おきて〜!」

俺が大好きな声が聞こえてくる。

いつものことだ。

「ん〜。
…おきたー。」

ねむい。

メッチャねむい。

けど、そんなことより、目の前の子が今日も可愛くて。

「たっちゃん?
ベッドからでて?」

俺のベッドに両手をついて、俺の顔をのぞきこむ。

そんなしぐさ1つがかわいくて。

完全にめー覚めた。

「おはよ、かんちゃん!」

ギュッ!

朝起きて、かんちゃんにだきつく。

それは俺の日課。

かんちゃんも、毎朝ちゃんとだき返してくれる。

なんでこんな可愛んだろ。

「たっちゃんはやく〜!
おいてっちゃうよ?」

と、冗談を言うかんちゃん。

「ん、やだ。僕かんちゃんとずっと一緒がいい。」

ぼく?

あんたの一人称おれじゃないの?!

と、みなさん思ったでしょう。

なぜ僕なのか。

それはぼくが犬系男子だからなのです。
(犬系男子作成系男子だからなのです。)

だから心では俺、口に出す時は僕。

まぁ、かんちゃんの前でだけだけどね。

なんでそんなことしてるかって?

かんちゃんが犬系男子がタイプだから。

それ以外ないだろ?

でもかんちゃんにはないしょ。

バレないようにぶってんの。

こんなんで男として見られてんのかって言われたら、見られてないよ。

でもつい最近、遠回しに確認したばっかなんだよ。

かんちゃんの男のタイプ。

やっぱ変わってなかった。

大前提として、私を好きでいてくれる人。

できればの話として、可愛くてふわふわした…犬系って言うのかな?って感じの人がいいな。

って本人が言ってた。