「わり、遅くなった?」

「ううん、ぜーんぜん!じゃあ行こっか!」

チケットを買い、最初にメリーゴーランドに乗った。

宣言通り、由梨先輩はずっと遥人先輩の隣をキープしていた。

「じゃあ〜次はあれ乗りいこ!」

そう言って指さしたのはジェットコースター。

え!あれにのるの?無理無理。

実はわたしは昔からジェットコースターが大の苦手。

「美紅へいき?」

裕也が気にしてか、そう聞いてくる。

『あはは〜平気だって!こんなの余裕!』

とか言ってる割には、手が震える。