[骨]

イデアルの母は生物学者だったらしい。

イデアルは鳥の鳴き声とともに起床。
生物への憧憬。たしか魚の骨を集めるのだった。

イデアルはリビングに出て庭のカエデを見る。
枯れた枝葉。

その枯れた枝葉はしかしまだ生きていた。
春になれば再び植物は冬眠から目覚めるのだ。

川の魚を守らないといけない。
水守市の自然を。