クールな野良猫男子には逆らえない。

一応聞いてみる。
悠雅は何も言わずこくんと頷き、私達は和室に敷かれた布団に潜り込んだ。
悠雅は相変わらず私に背を向けて、身体を丸めている。
その背中を見ていたらふいに罪悪感が込み上げてきて、気がつくと私は悠雅に謝っていた。


「……ごめんね、ずっと一緒にいるって約束したのに、守れなくて」


悠雅は無言だった。もう眠ってしまっただろうか。


「ずっと後悔してた。あの時、無理やりにでも悠雅を連れて家を出ていればよかったって。悠雅をひとりにすることだけは、しちゃいけなかったって」


子供の頃の、無力な自分を思い出す。情けなくて、自然と涙がこぼれる。


「でもこうしてまた会えて、本当に嬉しいの。今も昔も、私の心の真ん中にはいつだって、悠雅がいる。大好きだよ、悠雅……」


悠雅の背中に優しく触れる。
すると、急に悠雅がこちらを振り向き、私の身体を抱きしめた。