クールな野良猫男子には逆らえない。

言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
しばらくしてから馬鹿にされていることに気付いて、恥ずかしさで頬が熱くなるのを感じた。


……確かに、美咲ちゃんの言う通り私は悠雅みたいに美形じゃないし、人を惹きつける魅力があるわけでもない。


何も反論できなくて押し黙る私の横を、生徒達がチラチラとこちらに視線を向けながら通り過ぎて行く。


「悠雅ぁ、もう行こ!」


美咲ちゃんが悠雅の腕に自分の腕を絡ませて、昇降口のほうに引っ張る。


だが、悠雅は美咲ちゃんの手を退けると私に向き直り、不機嫌そうに眉間に皺を寄せて口を開いた。