クールな野良猫男子には逆らえない。

「いただきます」


悠雅が椅子に座ったのを確認してから、手を合わせてトーストにバターを塗る。


「はい、悠雅はイチゴジャムね」


真っ赤なジャムの入った瓶を悠雅に手渡すと、悠雅はほんの少しだけ目を見開いた。


「……俺の好きなもん、憶えてるんだ」


悠雅はジャムとヨーグルトを眺めながら、しみじみと言った。


「当たり前でしょ。ヨーグルトも、悠雅と一緒に毎朝食べてたから習慣になっちゃって、今も食べてるんだよ」


「……ふーん」


素っ気なく返した言葉とは裏腹に、悠雅の頬は赤く染まっていた。