クールな野良猫男子には逆らえない。

部屋に戻って制服に着替え、朝の支度を済ませてからキッチンへ行き、トーストを焼いてサラダとヨーグルトを用意する。
元々、食後のヨーグルトは悠雅が好きでよく食べていたもので、私も一緒になって食べるうちに習慣になったのだった。


朝食の準備を終えると、和室に戻って悠雅の布団を剥ぎ取る。


「ほら、起きて。学校遅れちゃうよ」


まだ目を閉じている悠雅の肩を揺すり、声をかける。
ようやく目を開けた悠雅はかったるそうに起き上がり、いきなり着ていたTシャツを脱ぎ始めたので、私は慌てて「リビングで待ってるからね」と言って和室の外に出た。


「……別に、姉弟なんだから逃げる必要なくない?」


あとからそう思ったけど、ずっと離れていたせいか、やっぱりまだ私は成長した悠雅に慣れていないのだと自分に言い聞かせた。