クールな野良猫男子には逆らえない。

後片付けを済ませてからリビングに戻ると、悠雅はソファの上でうたた寝していた。
起こすのも可哀想だが、このままここで寝たら風邪をひいてしまう。
私は悠雅の肩をそっと揺すり、「布団敷くから和室で寝て」と告げた。


悠雅が目を開けたのを確認し、和室に行って来客用の布団を敷く。
ソファから立ち上がった悠雅を和室まで誘導して、電気を消した。


「じゃあ、おやすみ。悠雅」


しかし、自分の部屋に戻ろうとした私の腕を、悠雅が掴んだ。


「……どうしたの?」


お風呂上がりで火照った悠雅の熱が、触れている肌から伝わってくる。
豆電球の明かりでは、目の前にいる悠雅の表情がよくわからない。


「……一緒に寝てよ」


子供の頃みたいに、悠雅が私に言う。
私はさすがに戸惑って、視線を彷徨わせた。