案外奏は直ぐに見つかって、裏門の隅でしゃがみこんでいた 「あ、唯、京介 遅かったね」 フードから覗く無理したように笑う顔は瞼が軽く腫れていて、泣いたんだろうと直ぐに分かった 「かな「奏ーー!唯!京介!!」 奏大丈夫か、という声は迎えに来た奏斗に止められて、俺たちは奏斗たちが迎えに来た車に乗り込んだ