冬の花

「俺の新しい両親は本当に良い人達で、本当に俺はあの人達が大好きで。
そっから、友達にも恵まれて、俺の周りはいい奴ばっかで。
やっぱり、不穏な家庭の子供だった時は、俺自身もどっかおかしくて、周りの子達もそれを感じて避けたり攻撃していたりしたんだって気付いた。
一つが上手く行けば、全てが上手く行って」


「なんとなく、分かる気がします」


私も貧乏で父親がそうだったから、
弱い人間だと周りから思われていて、
私自身もそれを当然のように受け入れていた。


佑樹のように、強い人間に嫌われる事も多くて。


仲良くなるのは、同じような何かを抱えている子達が多くて。


阿部さんのように、何も揉め事も争いもなく、
ただただ楽しい学生生活を送っている子達が居る事も知っていた。


生まれる家が違えば、私もそうなれたのかもしれない。