冬の花

今日もいつもと変わらず、高校へ行く。


通っている高校へは、バスで向かう。


私の住んでいるこの村はど田舎で、
最寄りの電車の駅までは歩いて一時間以上で、
今目指しているそのバス停でさえ歩いて20分以上。


住んでいる谷を下ると、小さな商店街がある。


シャッターが閉まり、開店前の店も多いけど、
空き家になっている店も多い。


真っ白の雪の道に長靴で足跡を残して、
私はその商店街を抜ける。


その時、私の胸がわずかに高鳴る。