「あかりに見られてるのも気付いてた。
お前、俺を嫌ってたから、心の中で笑ってるんだろうな、って。
俺の事を助けようとも思わなかっただろ?」
「そんな事は…」
ない、ともハッキリとは言えない。
私も父親の暴力が辛かったから、
同情する気持ちはあった。
だけど、多少、いい気味だと思ってもいた。
そして、私がそれを見た事を佑樹本人に知られたら、佑樹はきっと怒り、
またどんな風に私は佑樹からいじめられるのだろうか、と思うと、
見ている事を知られてはいけないと思っていた。
助ける、なんて選択肢があったのだと、
今初めて気付いた。
でも、あの時の私は佑樹を助けたいなんて思わないだろう。
お前、俺を嫌ってたから、心の中で笑ってるんだろうな、って。
俺の事を助けようとも思わなかっただろ?」
「そんな事は…」
ない、ともハッキリとは言えない。
私も父親の暴力が辛かったから、
同情する気持ちはあった。
だけど、多少、いい気味だと思ってもいた。
そして、私がそれを見た事を佑樹本人に知られたら、佑樹はきっと怒り、
またどんな風に私は佑樹からいじめられるのだろうか、と思うと、
見ている事を知られてはいけないと思っていた。
助ける、なんて選択肢があったのだと、
今初めて気付いた。
でも、あの時の私は佑樹を助けたいなんて思わないだろう。



