会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


湖蘭さんの問いに、通常のこーちゃんなら、「いえ、知り合い兼先輩くらいです」とか言いそうだけど……。

もっと非道いときは、「知り合い以前です」とか言いそうだけど……。

……と言うかなんで俺、こんな冷たいことばっか言うこーちゃんを大事に思ってるの? Мなの?

「そんなとこかなあ」

と、こーちゃんは湖蘭さんに、にこやかに答えた。

俺が脳内でМなの? って喋った直後に聞こえたから、脳内の言葉を肯定されたかと思ってドキッとしてしまった。

けど、普段足蹴にしている俺をここまで頼ってくるなんて……伽藍、こーちゃんに何かして嫌われてでもいるのか?

よろっと、伽藍の足元がふらついた。が、一歩で踏みとどまる。

そしてギッと俺を睨んできた。

「ぜっっったいに! 認めないからな! お前が湖月を娶(めと)るなんて!」

「けいちゃんなら娶られてもいいですよ」

音符でもつきそうな語尾と笑顔でこーちゃんが言って、俺の腕に抱き付いてきた。

え。

「え。もう結婚前提じゃないっ。式挙げなきゃじゃないっ」

湖蘭さんは両手を合わせて目を輝かせた。

いや、話はそこまで飛躍してはいないと思うんすけど……。

俺、娶ろうなんて思ったことないし……こーちゃんは可愛い弟だし……。

「お前ら、何を騒いでおる」

「あら、おじい様」