俺の行動に目をむく伽藍に、俺は至って冷静を装う。
心理的に俺が優位だと思わせるように。
「……五月女伽藍。湖月のはとこだ」
「けいちゃんと同い年ですよ」
……どうやらこーちゃんは、伽藍に結婚を迫られているのが本気で嫌みたいだ。
俺のことを『けいちゃん』と呼んできた。
俺のことを思い出したらそう呼ぶとは言っていたけど、この状況で思い出すとは思えない。
俺の、『こーちゃんと仲いいですよアピール』に乗っかってきたのだろ。
「け、けいちゃん⁉ お前湖月と親しいのか!」
「そうだなあ。放課後は毎日同じ時間を過ごしたり、一緒に帰ったり……あ、一応学校では公認の仲だよ?」
放課後、生徒会で毎日一緒に仕事をしているし、たまに哀淋や幹も一緒に四人で帰ることもある。
学校の『裏生徒会』が発信するSNSでは、俺とこーちゃんは公認カップルのままだ。
嘘はひとつもない。
俺の言葉に、伽藍はショックを受けたらしく悲壮な顔になって固まってしまった。



