会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


トコトコ緒方くんの方へ歩み寄ると、声をひそめて話してきました。

緒方くんは椅子に座っているので、ちょっと前かがみになります。

「蔦子姉ちゃん、蘭丸のこと可愛がってるんだよ、あれでも。立ち位置的に言うなら妹みたいに見てるから、ちょっと過保護発言すんだわ」

「そうなんですか。初耳です」

蔦子先輩の妹ですか……悪くないですね。

湖蘭姉様が私にはいますが、名乗るだけでも身内にいる姉とはまた違うかもしれません。

緒方くんは軽く息をつきながら話します。

「蔦子姉ちゃんが無自覚だからな。傍から見てりゃそんな感じなんだよ」

そうなんですか……では学内でそう感じている人もいるかもしれませんね。

「……なんか蔦子先輩には申し訳ないことしちゃいましたかね」

「いや……蘭丸が考えあってしたことならいいんだけど。会長を再起不能にさせたかったのか?」

「ちょっと驚かせようかと」

先ほどの答えが本音だったので素直に答えると、緒方くんは肩を落としました。

「ごめん、蘭丸のさじ加減全然わかんね」