「こーちゃんが俺に飽きるまで」

「それならずっとですね」

「……ずっと前から飽きてるってこと?」

「ずっと飽きないってことです。うちの両親への説得は一緒にしてくださいね?」

「うん」

――これにこーちゃんの秘密は関係ない。ただ俺が、ずっとこーちゃんと一緒にいたいから架けた未来だ。

恋愛感情があるかはわからない。でも、新しく見つけた言葉がある。

 愛してる。

こーちゃんのことを、こーちゃんのすべてを。

好きだと言えるかはわからない。でも愛しているとは言える。

俺の中の差分でしかないから説明は難しいんだけど、一生一緒にいるなら、俺はこーちゃんがいい。

「あの、朝宮? 蘭も承諾しちゃったけど、これって今は秘密にしておいた方がいい話よね……?」

哀淋がやっと魂が戻って来たような戸惑い方で言って来た。

「そうだな。幹も哀淋も秘密にしておいて。バラすときは俺とこーちゃんが決めるから」

「わ、わかったっす……」

「朝宮も蘭も爆弾発言多すぎよ……二人らしいけど」

哀淋に至っては額を押さえだした。すまんな。

「そういうわけでこーちゃん、よろしく」

「こちらこそ」

……こーちゃんが、笑いながら応えてくれた。