会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


椅子に腰かけながら哀淋が訊いてきた。

「愛称だよ。お客さん同士でそう呼んでるから、スタッフもそう呼んでる。そういう洒落の通じる場所なんだ」

「それにしてもさっきまでの朝宮と違い過ぎる……」

だろうな。背もたれに深く体を預けて、軽く腕を組む。

「俺の猫かぶり歴はこーちゃんより長いからな。こーちゃんの猫かぶりなんて一歳児くらいのもんだ」

「俺ら蘭丸だけじゃなくて会長にも騙されてたんですね……」

幹が、呆れたのか諦めたのか長く息を吐いた。

騙している気はなかったんだけどなあ。人当たりよくしとくと何かとお得だから素で話さなかっただけで。

だからと言って俺は、自分を偽っている、とか、本音で話したい、とかは思ってこなかった。

「それでなんで三人が一緒にいるんだっけ?」