会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


私の投げやりな返事に音々は「なるほど」と答えました。

適当を言ったので肯かれても困るんですが……。

「でも会長ってほんと蘭に弱いよね?」

「そうか?」

弱いと言うかちょろいと言うか……。

「学園新聞読んだけど、女子に興味ナシな人だったんでしょ?」

「みたいだな。あー、明日が憂鬱」

自分の言葉につられて両肩が下がってしまいます。

「まあ地元まで来れば蘭の猫かぶりも気にしなくていいんだから、気楽にしてたら?」

「いや、別に猫かぶりで息詰まることもないんだけど――」

「あれ? 蘭と浅井?」

音々と話しながら歩いていると、名前を呼ばれました。

覚えのある声です。

声の方を見れば、地元の公立高校の制服の男子がいました。

「あ。おーい、斗賀―」

私が手を振ると、その男子――西条斗賀(さいじょう とが)がこっちへやってきました。

私の小学校からの同級生で、音々とは中学からの同級生です。

「久しぶり――ってうわ! びっくりした! 蘭が女子してる!」