「辞めるのは考えていません――」
「じゃあ正式に登録しよう。はい、蘭丸くん。書類に名前書いてね」
「……先生、仕事早いっすね」
ぴらっと生徒会所属登録の紙を差し出してきた九条先生に、緒方くんが半眼で言います。
「蘭丸くんは貴重な戦力だからね。逃すわけにはいかない」
「蘭丸、俺からも頼むわ。入って」
「……わかりました。でも、今まで通り庶務でお願いします」
「うん、体制は変わらずって感じでね。はー、ひと安心」
「……俺が言っても入らなかったのに……」
「なんですか? 会長」
私がわざとらしく『会長』を強調して言うと、けいちゃんはぶすくれた顔で「……なんでもない」と返してきました。
「とりあえず今日の分の仕事終わらせてくれたら、僕から言うことないから。朝宮くん、よろしくね?」
「はい。じゃーいつも通りで始めるぞー」
九条先生は、私が名前を書いた紙を持って、「頑張ってね」と言って生徒会室から出ていきました。
……ここでは解決されましたが、明日も新聞部は来るのでしょうか……。今から憂鬱です……。



